展示 exhibition

企画展示

企画展示(過去のイベント)

2018年度春季企画展のご案内

 この場所を照らすメロディ ―ハンセン病療養所の音楽活動―

 ”ハーモニカは私の人生を素晴らしいものにしてくれました。”
                            「青い鳥楽団」バンドマスター、近藤宏一(長島愛生園)

この場所を照らすメロディ

・会 期:2018(平成30)年4月28日(土)~ 7月31日(火)

・会 場:国立ハンセン病資料館 企画展示室

・開館時間:午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)

・休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)
             国民の祝日の翌日(祝日の場合は開館)、館内整理日

・入館料:無料

 ハンセン病療養所では、病気、障害、隔離という過酷な状況にあって、音楽に生きがいを見出した入所者がたくさんいました。そこで今回の企画展は、療養所における音楽活動をご紹介します。具体的には、病気や障害とたたかいながら情熱を注いだ楽団活動、心の底から仲間と楽しむカラオケ、なつかしい故郷を思い出す民謡、この3つを取り上げます。展示する資料は、全国の療養所に保存されていた楽器、楽譜、衣装、プログラム、発表会や練習の写真などです。

 隔離のなかで入所者が音楽に注いだ情熱と、生きる力や慰めを与え、差別をこえて人びとを結びつける音楽の力を感じてください。

この場所を照らすメロディ ―ハンセン病療養所の音楽活動―
この場所を照らすメロディ
「青い鳥楽団」(長島愛生園)
この場所を照らすメロディ

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付帯事業


国立ハンセン病資料館 古典・民謡コンサート(終了しました)

 日 時 2018(平成30)年7月8日()13時30分開演(13時開場)15時30分閉演
 会 場 国立ハンセン病資料館 1階 映像ホール
 出演者 仲里 朝篤   (三線野村流師範、沖縄愛楽園)
     小底 京子   (琉球箏曲興陽会師範、沖縄愛楽園)
     星塚三線同好会 (星塚敬愛園) 
     おもだか 秋子 (ビクター専属民謡歌手、津軽三味線澤田流 澤田勝女)
 定 員 130名(事前申し込み不要 先着順)
 参加費 無料

企画展付帯事業のちらしをダウンロードできます。(PDF:328KB)
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古典・民謡コンサート
 7月8日(日)古典・民謡コンサートを開催しました。
 
 演奏と歌と踊りにつつまれた素晴らしいコンサートでした。

 プログラム
 1.仲里朝篤(三線)、小底京子(琴)
  ・仲風節 ・散山節 ・子持節
 2.星塚三線同好会
  ・芭蕉布 ・娘ジントーヨー ・新川大漁節 ・沖縄 ・安里屋ユンタ(踊り)
  ・遊び庭(エイサー)
 3.おもだか秋子
  ・津軽じょんから節曲弾き(青森)
  ・民謡メドレー
   斎太郎節(宮城) 東京音頭(東京) ちゃっきり節(静岡)
   鹿児島小原節(鹿児島) 下津井節(岡山) おてもやん(熊本)
  ・秋田長持唄(秋田)
  ・津軽あいや節(青森)
 
 大勢のお客様にご参加いただきました。ありがとうございました。

開会のご挨拶・司会進行(黒尾部長) 沖縄の古典・民謡・演目紹介(辻学芸員)
小底京子(琉球箏曲興陽会師範、沖縄愛楽園)、仲里朝篤(三線野村流師範、沖縄愛楽園)
星塚三線同好会 (星塚敬愛園)
星塚三線同好会 (星塚敬愛園)
おもだか秋子(ビクター専属民謡歌手、津軽三味線澤田流 澤田勝女)
閉会のご挨拶(黒尾部長) 企画展示室(民謡コーナー)


春季企画展のギャラリートークを以下の日程で行っております。

【5月】3日(祝)、4日(祝)、13日(日)、19日(土)
【6月】2日(土)、24日(日)
【7月】14日(土)、28日(土)
※いずれも14時から30分~40分程度

ギャラリートーク
 会期中の上記の日程にて、学芸員によるギャラリートークを開催しております。
 
 内容は、ごあいさつにかえて、近藤宏一さんのウェルズリー・ベイリー賞授賞式スピーチの解説から始まり、楽団に集まった入所者たちが音楽に注いだ情熱、入所者の生きがいでもあったカラオケ、故郷を偲ぶ大切なメロディといえる民謡、最後に思い出が刻まれたメロディとして「千の風になって、浜千鳥、あゝ上野駅、ふるさと」についての解説を行いました。
 
 大勢のお客様にご参加いただきました。ありがとうございました。

ごあいさつ
「楽団」コーナーの解説
「楽団」コーナーの解説
「楽団」コーナーの解説
「民謡」コーナーの解説
「カラオケ」コーナーの解説
「思い出が刻まれたメロディ」の解説 謝辞


企画展を終えて
 お客様からいただきました「ご意見ご感想」を紹介させていただきます。

 国の間違った制度のためにハンセン病の方々が辛い思いをしていても、前向きに生きて乗り越えた人生を自分になぞりました。理想に向かって努力することのすばらしさを感じました。

 実際に楽器を見て音楽でつながれるすばらしさを知った。ビデオで歌っている姿はすごく堂々としていて感動した。

 「音楽」を切り口にした展示を興味深く拝見しました。音楽は国境を越えるとも言いますが、同様に身体の不自由があってもそれを乗り越えて表現する楽しみを見出した入所者の方たちの姿に心を打たれました。

 とても良い企画だと思いました。ハンセン病の辛さの中で明るく生きがいを見つけた方々の姿は、こちらも気持ちが明るくなりました。学芸員の方が愛情深く取材されているのも感じられ、それも良かったです。

 普通の生活を送れる私たちよりもはるかに上手に楽器演奏やポスターを作っていて、驚きました。「障害を持っているから…」そんなイメージをなくすため、考えを改めさせるための良い機会になりました。

 大変な時代に音楽という心の支えがあり、それを生きがいとされた事、大変感銘致しました。どの時代にも音楽や歌には癒されます。この企画を基に益々音楽の魅力に沢山の方が癒されることを願っております。

 入口のメッセージと流れてくる演奏で、この方たちの苦難とそれが報われたことを思い、心が動かされました。

 人生の奥深さを感じました。多くの苦難がある中においても笑顔を忘れず前向きに生活を過ごすことは我々にも大きな意味を示していると思いました。我が子の願う行為としてカバンの中にハーモニカを入れた時の思いは考えるだけで涙がでてきました。ありがとうございました。

 入口に等身大の学芸員さんの看板があって、近藤さんの言葉を見てくださいとあり、企画への熱い想いが伝わってきました。ボランティアで演奏に行ったら聞いている人が感動してお金をつつんでくれた。そのお金は心・気持ちの包みだったというエピソードがよかったです。分け隔てなく指導してくれた職員のエピソードもよかったです。

 ハンセン病と闘いながらも希望を捨てずにそれぞれの好きな得意な分野を生かして生き抜いたのだなと感じました。芸術は残るもので今の私のように共に同じ時代を生きてきた訳でなくても身近な存在として触れることができます。療養所内での娯楽のひとつとしての芸術。今回このような形で見られて、本当にうれしく思っています。