常設展示のご案内
常設展示は、1階 「国立ハンセン病資料館のあゆみ」・導入展示、2階 展示室1「歴史展示」・展示室2「癩療養所」・展示室3「生き抜いた証」の順番になっています。

高松宮記念ハンセン病資料館の設立準備から開館後の活動に関する資料、および国立ハンセン病資料館のリニューアルを経て現在までの活動に関する資料を展示しています。
1.設立準備
2.高松宮記念ハンセン病資料館
3.らい予防法廃止
4.資料館拡充の契機
5.国立ハンセン病資料館
治療薬ができる前の時代を中心に、療養所の中の患者がいかに過酷な状況下で生活していたのかを9つの側面から展示しています。
1.癩の「宣告」と収容
2.療養所の衣食住
3.癩の治療
4.患者作業
5.療養所内の秩序維持
6.結婚、断種、中絶
7.療養所の中の学校
8.社会の偏見
9.療養所の中の死
過酷な状況にあってなお、生きる意味を求め、また生き抜いてきた患者・回復者の姿を展示しています。またご来館いただいた皆様が患者・回復者と共に生きていくために知っておいていただきたいことについても展示しています。
1.不治から可治へ
2.生きがいづくり
3.医療の進歩
4.日本のハンセン病療養所の今
5.いま海外のハンセン病は
6.共存・共生を目指して
当館の展示は一度ですべてを見終わることは難しいかもしれません。
何度も繰り返し、心にとまったところを中心にご覧いただければと思います。
この館を通じて、病気がその人の姿かたちをどのように変えようとも、人は皆、侵すことのできない永久の権利をもっていること、人は皆、人を敬い、いつくしむ心をもっていること、そして「私は人を尊び、思いやる心をもっているだろうか」とご自身の心に問いかける一助となることを願っております。