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2013年度春季企画展

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2013年度春季企画展のご案内

 一遍聖絵(いっぺんひじりえ)・極楽寺絵図にみるハンセン病患者 ―中世前期の患者への眼差しと処遇―

・会 期:2013年5月11日(土) ~ 8月11日(日)

・会 場:国立ハンセン病資料館 企画展示室

・入館料:無料

・開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)

・休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は次の日)、館内整理日

 ハンセン病と日本人との関わりは古く、『日本書記』に「白癩(びゃくらい)」の記述をみることができます。古代から近世までのハンセン病への認識は、感染する病、仏罰による病、「けがれ」た病、家筋・家柄が原因というように変化しなおかつ重なりあっていました。
 そうしたなかで、患者たちは、罪深い者、業を負った者として社会の底辺におかれてきました。なぜこの病気を患った人が、ひどい差別を受けるようになったのか、近代における「
(らい)」対策がなぜ誤ってしまったか、その源を知るためにも、前近代に関する調査・研究も、私たちは継続しなければなりません。
 しかしながら、近代日本が国策として「(らい)」対策事業を始める以前は、ハンセン病およびその患者が歴史の表舞台に現れることは少なく、史資料も断片的で各時代の差別・偏見の実相を窺い知ることはなかなか困難です。
 そのような乏しい史資料にあって、中世前期(鎌倉時代)には、ほぼ同時代を生きた一遍・忍性に関連する事跡のなかに、「癩者(らいしゃ)」を含む当時「非人」として総称された被差別民のあり様について垣間見ることができる情報が遺されています。
 そこで本展覧会は、日本前近代史におけるハンセン病についてとりあげる端緒として、中世前期の人々のハンセン病患者への眼差し、そして患者の社会のなかでの処遇について、一遍聖絵・極楽寺絵図を観ることによって、差別の実相を窺う手がかりを見いだしたいと考えています。

「神奈川県指定文化財 『一遍上人縁起絵』 (清浄光寺蔵)の実物は、6月22日(土)~7月5日(金)に展示いたします。それ以外の期間は複製資料を展示しています。」

「鎌倉市指定文化財 『極楽寺絵図』 (極楽律寺蔵)の実物は、企画展開期中、展示いたします。」

付帯事業情報

 会期中に田中密敬氏(真言律宗極楽寺住職)、遠山元浩氏(時宗総本山遊行寺宝物館館長)をお招きしての講演会を予定しています。

講演者:田中密敬氏(極楽寺住職)
題 名:極楽寺境内絵図を紐解く
内 容:極楽寺について
    時代背景
    極楽寺境内絵図を観る
日 時:2013年6月1日(土) 午後2時~4時
会 場:国立ハンセン病資料館 1階映像ホール
定 員:150人(予約不要・先着順、入場無料)

第1回講演会
 6月1日(土)午後2時から、田中密敬先生(霊鷲山感応院極楽律寺住職)による「極楽寺境内絵図を紐解く」に関する講演会が行われ大勢の方々にご参加いただきました。

講演者:遠山元浩氏(遊行寺宝物館館長)
内 容:一遍聖絵の世界
日 時:2013年7月27日(土)午後2時~4時
会 場:国立ハンセン病資料館 1階映像ホール
定 員:150人(予約不要・先着順、入場無料)

第2回講演会
 7月27日(土)午後2時から、遠山元浩先生(遊行寺宝物館館長)による「一遍聖絵の世界」に関する講演会が行われ大勢の方々にご参加いただきました。

ギャラリートーク
 会期中、各月第3土曜日(5月18日、6月15日、7月20日)、午後2時より、学芸員による展示解説を行いました。大勢の方々にご参加いただきありがとうございました。

第1回ギャラリートーク (5月18日)
「極楽寺境内絵図」(拡大図)の解説 「一遍上人縁起絵」第三巻尾張甚目寺の解説
第2回ギャラリートーク (6月15日)
「一遍上人縁起絵」第三巻尾張甚目寺の解説 「一遍聖絵」第七巻関寺の解説
第3回ギャラリートーク (7月20日)
「一遍聖絵」第二巻四天王寺参詣の解説 「一遍上人縁起絵」第三巻尾張甚目寺の解説

企画展のちらしをダウンロードできます。(PDF:2,940KB)
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