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タイトル 国際ハンセン病政策シンポジウム(第一回)
「ハンセン病医療政策と資料保存-日本とノルウェー」
日 時 2010年1月21日(木) 13:00~16:30
会 場 国立ハンセン病資料館映像ホール
主 催 国立ハンセン病資料館・金沢大学
参加者 150人程度(市民、研究者、学生など)
通 訳 日本語逐次あり
第二回シンポジウムは金沢大学にて開催しましたhttp://www.kanazawa-u.ac.jp/events/10reserve/01/0123.html
【開催趣旨】
ノルウェー・ベルゲン市は、19世紀後半、らい菌を発見したアルマウェル・ハンセン医師の活躍した地で、ノルウェーは疫学を基礎にし、20世紀前半にはハンセン病医学、医療を国際的にリードしました。
本シンポジウムでは、ベルゲン市所在の研究機関おいて、ハンセン病医療政策の歴史研究を行っている3名をお招きし、現地において収集・保存されてきたハンセン病史資料の価値や、そこから学ぶべきこと等について特別講演を行います。またパネルディスカッションでは、ノルウェー人研究者と、日本におけるハンセン病史資料保存機関の草分的存在である、高松宮記念ハンセン病資料館(現国立ハンセン病資料館)の創設・運営に関係した元患者(現資料館運営委員)が、なぜハンセン病史資料は保存されなけれればならないか、という観点に立っての議論を行います。ハンセン病史資料の収集・保存の先達であるノルウェーのあり方に学び、国立ハンセン病資料館の存在意義、その将来を展望した際の課題について明確にするシンポジウムにしたいと考えています。特別講演、パネルディスカッションともに、参加者が円滑にコミュニケーションを取れるように、逐次通訳を用いる予定でいます。
【特別講演およびノルウェー人パネラー紹介】
本シンポジムで招へいするノルウェー人研究者は、「ベルゲン・レプロシー・アーカイブス」(The Leprosy Archives of Bergen)メンバーです。ベルゲン市には、数世紀にわたるハンセン病政策関連資料が豊富に保存されており、ユネスコ「世界の記憶」にも登録されています(2001年)。この豊富な資料を一元的に管理し、現在でも疫学的視点から政策研究を続けているのが「ベルゲン・レプロシー・アーカイブス」(The Leprosy Archives of Bergen)で、研究成果の一部は、“Lepra”(Selja Forlag, 2006年)として公表されています。今回は、この中心メンバー3人を招へいします。
1971年生まれ、ベルゲン市にあるハンセン病博物館学芸員、IDEAノルウェー代表。歴史学観点からノルウェーのハンセン病政策の特徴等を研究しています。
1947年生まれ、ベルゲン市立アーカイブス所長。資料保存の専門家として、医学、医療文書の歴史的変遷を研究しています。
1954年生まれ、国立アーカイブスベルゲン支部所長。疫学的視点からハンセン病政策における患者の人権等を研究しています。
【スケジュール】
13:00 | 開会挨拶 成田 稔(国立ハンセン病資料館館長) |
13:10 | 第一部 ノルウェー特別講演(逐次通訳あり) |
シグード サンドモ(Sigurd Sadmo:ハンセン病博物館学芸員) 「ハンセン病研究の国際動向とノルウェーハンセン病史の資料価値」 アーネ スキヴェンス(Arne Skivenes:ベルゲン市立アーカイブス所長) 「医学ジャーナルから学ぶもの-ベルゲン市立公文書館におけるハンセン病史資料保存-」 ユングベ ネルレボ(Yngve Nedrebo:在ベルゲン国立アーカイブス所長) 「ハンセン病の歴史記録から学ぶもの-ノルウェー国立公文書館におけるハンセン病史資料保存」 |
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15:10 | (休憩) |
15:20 | 第二部 パネルディスカッション(逐次通訳あり) |
テーマ「なぜハンセン病の歴史記録は保存されなければならないのか」 シグード サンドモ(Sirurd Sadmo:ハンセン病博物館学芸員) アーネ スキヴェンス(Arne Skivenes:ベルゲン市立アーカイブス所長) ユングベ ネルレボ(Yngve Nedrebo:ベルゲン国立アーカイブス所長) 平沢保治(ハンセン病元患者・国立ハンセン病資料館運営委員) 佐川 修(ハンセン病元患者・国立ハンセン病資料館運営委員) (司会)黒尾和久(国立ハンセン病資料館学芸課長) |
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16:25 | 閉会挨拶 井上英夫(金沢大学教授) |